2歳児ちゅうりっぷ組には、段ボールを長めに切った教材を用意しています。子ども達は、その段ボールで『おうち』や『電車』などに見立てながら遊んでいます。 電車ができるとしぜんに“連結”が始まり、どんどん電車は長くなるなど子ども達の“こんなふうにしたいな”という思いが叶いやすい教材の一つなのです。 ある日、担任が丸い形のものを用意するといつの間にかそれが『スイッチ』や『チャイム』に早変わりしていました。 「ピンポーン、おじゃまします。」 「はいってもいいですよ。」 など友達や保育士との言葉のやりとりを楽しいようです。 また、段ボール同士をつなぐためには、洗濯バサミを使います。子ども達は、指先を使いながら一生懸命つなげたり、はずしたりを繰り返していました。遊びの中でしぜんに指先の操作性も育まれていきますね。
冬の遊びの一つに『氷づくり』があります。気候が関わる遊びなので保育士は、毎年、“うまくできますように”と願いながら教材の準備を行っています。前日に冷え込みを感じたり、天気予報を確認しながら園内の様々な場所に、タライや空き容器に水を張ってそっと置いておきます。幼児クラスでは、子ども達と相談しながら場所を考えるのも活動の一つになっています。 つぼみ組さんでも大きな『氷』に子ども達が出合いました。 保育士が丸い氷を見せると “なんだろ?”と興味津々。 でもちょっと怖いような表情を見せたり…。 時間が経つと少しずつ “さわってみようかな”という思いが湧いてきて、小さな手が『氷』に伸びていきます。 そして、友達が触ると“わたしもやってみようかな”と真似ようとする姿が現れてきます。 いつの間にかみんなで『氷』の感触を楽しみ始め、 “つめたいね” “さわったね” などお互いの顔を見合わせながら『共感』している様子がうかがえました。 『もの』との出会いの中で、子ども達の興味や意欲がどんどん育つことを感じました。
子ども達が大好きなおうちごっこ。何気ない遊びの中には、生活体験がたくさん盛り込まれています。 ふじ組さんがマットを並べて、テラスでおうちづくりを始めました。オープンキッチンのように机を自分たちで配置してお料理をしています。今日は、おいしいスープとお団子?のようです。 「もう少ししたらできますよ。」 「全部食べてね。」 「はぁい。」 など言葉のやり取りもおうちの方に普段言ってもらっているような感じが伝わってきます。マットの上(おうち)にあがる時は、靴を脱ぎます。脱いだ靴は、きちんと靴箱の中にしまわれていて子ども達の中に生活習慣として定着している様子がうかがえます。持ち物の始末が自分でできるということはとても大切なことですね。 子ども達の姿から、改めて、生活と遊びをつなげて知らせていくことの大切さを感じました。