冬の遊びの一つに『氷づくり』があります。気候が関わる遊びなので保育士は、毎年、“うまくできますように”と願いながら教材の準備を行っています。前日に冷え込みを感じたり、天気予報を確認しながら園内の様々な場所に、タライや空き容器に水を張ってそっと置いておきます。幼児クラスでは、子ども達と相談しながら場所を考えるのも活動の一つになっています。 つぼみ組さんでも大きな『氷』に子ども達が出合いました。 保育士が丸い氷を見せると “なんだろ?”と興味津々。 でもちょっと怖いような表情を見せたり…。 時間が経つと少しずつ “さわってみようかな”という思いが湧いてきて、小さな手が『氷』に伸びていきます。 そして、友達が触ると“わたしもやってみようかな”と真似ようとする姿が現れてきます。 いつの間にかみんなで『氷』の感触を楽しみ始め、 “つめたいね” “さわったね” などお互いの顔を見合わせながら『共感』している様子がうかがえました。 『もの』との出会いの中で、子ども達の興味や意欲がどんどん育つことを感じました。
子ども達が大好きなおうちごっこ。何気ない遊びの中には、生活体験がたくさん盛り込まれています。 ふじ組さんがマットを並べて、テラスでおうちづくりを始めました。オープンキッチンのように机を自分たちで配置してお料理をしています。今日は、おいしいスープとお団子?のようです。 「もう少ししたらできますよ。」 「全部食べてね。」 「はぁい。」 など言葉のやり取りもおうちの方に普段言ってもらっているような感じが伝わってきます。マットの上(おうち)にあがる時は、靴を脱ぎます。脱いだ靴は、きちんと靴箱の中にしまわれていて子ども達の中に生活習慣として定着している様子がうかがえます。持ち物の始末が自分でできるということはとても大切なことですね。 子ども達の姿から、改めて、生活と遊びをつなげて知らせていくことの大切さを感じました。
ばら組さんが育てていたカブが大きくなり、みんなで収穫しました。回廊はとても日当たりが良いのでプランター栽培の野菜もすくすく大きくなっています。毎日、水やりをしたり、生長を見てきた子ども達は、大喜びでさっそく鎌田さんにも「大きなカブがとれました。」と報告に行きました。野菜作りは、鎌田さんにも教えてもらいながら進めているので子ども達にとっては鎌田さんは“野菜のせんせい”なのです。鎌田さんからも「大きなカブになったね。」と言ってもらって喜んでいた子ども達です。収穫したカブは、給食に入れてもらっておいしく食べました。 さくら組さんは、一人1本ずつ大根を栽培していたので“自分の大根”を収穫しました。葉っぱは青々としていても抜いてみると小さかったり、大きいものもあったりして形や大きさの違いに不思議そうにしていました。どれも子ども達にとって大切な大根です。大根についていた土も優しく洗い流していましたよ。中には根っこがたくさん生えているものもあり、友達と見せ合いっこをして楽しんでいました。種まきから収穫まで、過程を見届けることが大切な経験になっています。